ある日の夕方、家事をしているときのことです。
洗面所の引き戸が少しだけ開いていて、「このくらいなら通れるかな」と急いで通ろうとしました。
子どもは問題なく通れたのに、私は通れず……。
左足の小指を引き戸の縦枠に強くぶつけてしまいました。
その瞬間、「メキッ」という嫌な音。
強い衝撃に驚きましたが、そのときは「まさか骨折まではしていないだろう」と思っていました。
確かに腫れていましたし、痛みも続いていました。
でも、これまで経験した骨折ほどの激痛ではなかったのです。
翌日になっても腫れが引かず、家族やChatGPTから「脱臼かもしれないし、一度病院へ」と言われ、軽い気持ちで受診しました。
結果は――
「折れていますね」
レントゲンを見ながら、医師にそう言われました。
正式名称は
左足第5趾末節骨骨折(ひだりあし だいごし きせつこつ こっせつ)
※第5趾=小指、末節骨=小指の先の骨
いわゆる「左足小指の骨折」です。

なんとこれが4回目の骨折w
今回が一番痛くなかったので骨折じゃないだろうと
自己判断してしまいました
治療について(完全骨折でした)
診断は完全骨折。
いわゆる“ポッキリ折れている”状態でした。
ただし骨のズレはなかったため、手術は不要。
保存療法(固定して自然治癒を待つ方法)になりました。
バディテーピングという方法で固定

今回はギプスではなく、
バディテーピング
という固定方法を選択しました。
小指を隣の薬指に固定し、薬指を“添え木”の代わりにする方法です。
この方法だと外側に大きな固定具がないため、比較的靴が履きやすいというメリットがあります。
とはいえ、骨折から1週間ほどは腫れと痛みが強く、靴はほぼ履けませんでした。
サンダルでなんとか生活していました。
冬だったため裸足では寒く、スキー用のつま先保護具を活用。
防寒と保護の両方に役立ちました。外れないようレッグウォーマーで固定していました。
スキー用のつま先保護具はズバリの製品名がなく「つま先パット」「つま先キャップ」など商品名が乱立してました、わかりやすいように商品データを貼っておきます。
↓こういうアイテムです

怪我した当初やテーピング方法を変更してしばらくは痛くて靴下が履けず、この方法に本当に助けられました

腫れが落ち着いてからは、手持ちで一番幅にゆとりがあり、底の反りが少ないサイドゴアブーツ風レインシューズを履いて生活しました。見た目がいいだけの長靴なので底が硬くどたどたして歩きにくいのですが骨折中はそれがいい方に作用して歩きやすかったです。
↓こういう靴です
投薬やシップについて
診断初日にロキソニンとロキソニン入りシップを処方されたのですが、正直それほど痛くなかったので使いませんでした。
結果的にそうだったというだけで発熱したり痛み出す可能性もあるので無駄とは言いませんが、他に使い道もなく、今考えるとちょっともったいなかったと思います。
経過観察でわかったこと
3週目の診察で、
「少し指が曲がりかけている」
と指摘を受けました。
テーピングを調整してもらい、1週間ほどで戻りました。
自己判断で放置していたら、そのまま変形していた可能性もあります。
小指の骨折は「そのまま治してしまう人も多い」と聞きますが、
やはり医師の管理のもとで治療する安心感は大きいと感じた出来事でした。
骨折中の生活
実は骨折の直後、いちご狩りの予定がありました。
数か月前から予約していた人気スポットです。
医師からは「痛くなければ活動は問題ない」と言われていたため、負担をかけないように注意しながら出かけました。
凸凹道はつらかったですが、気分転換にはなりました。
ただし、長距離を歩くと健康な右足に負担がかかります。
右ひざや股関節に痛みが出やすかったので、外出は“ほどほど”が大切だと実感しました。
病院からは
- 動かさなさすぎると機能低下が起こる
- ただし安静にした方が骨は早くくっつく
という説明がありました。
私は軽い散歩は継続しつつ動かない時は動かない、とメリハリをつけて生活しました。
年齢的に動かないでいると動けなくなるし、体力も低下してしまいます。
子供の骨折なら成長と共に運動機能も回復しますが、中年の体はそうはいかないのでぴょこぴょこ歩きでも動くのは止めない方がいいんじゃないかなと思います。
テーピング用テープについて

テーピングの指導を受けたときに医師から「伸縮性のあるテーピング用のテープなら100均でも良い」と言われていました。
最初は(100均まで歩けなかったこともあり)ドラッグストア購入のテープを使用、その後は100均のテープを使いました。
100均のテープは長さ130cm、毎日テープを交換して約1週間で使い切ったので2回目からはまとめ買い。
特に使い心地に違いはなく、どちらかというとドラッグストアの物より剥がしやすかったので私は100均テープの方が合ってました。
途中、足の甲がかぶれてかゆみが出たのですが毎日位置を微妙にずらしてしのぎ、赤くなった場所に虫刺され用のかゆみ止めを塗ってしのぎました。
テーピングテープ比較表
最初に病院で処置された25mmのテーピング用伸縮テープで比較。
私が購入したドラッグストア ウェルシアでは25mmのみの取り扱い、100均 ウェルシアは3種類ほど幅のバリエーションがありました。
| 商品名 | 購入場所 | 素材 | 幅 | 長さ | 価格 | 生産国 | コスパ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 3Mネクスケア伸縮する布テープ | ドラッグストア ウェルシア | 基材:綿布 粘着剤:アクリル系 | 25mm | 2m | 657円 | 日本 | 0.30 |
| モリトク テーピングテープ | 100均 セリア | 基材:ナイロン 粘着剤:アクリル系 | 25mm | 1.3m | 110円 | 中国 | 1.18 |
超音波骨折治療について
最近は低出力超音波パルス療法(LIPUS)という治療法があります。
医療機関によって説明は異なりますが、
研究では骨癒合までの期間が短縮される可能性が示されています。
病院では「約40%回復が早まる可能性がある」と説明されました。
私は使用しませんでしたが、
早期回復を目指す場合は医師に相談してみる価値はあるかもしれません。

ちょうど冬季オリンピックの時期だったので、
平野歩選手はこの治療したのかなーとか思いながら観てました
食事で気をつけたこと
特別な食事療法はしていません。
ただ、
- カルシウム
- ビタミンD
- たんぱく質
は骨の形成に重要とされているため、意識して摂取しました。
運動量が減るため体重は増えがちです。
私は少し太ってしまいました。
回復後は軽い運動から再開予定です。

骨折前はジムに入会しようと思ってて、
タイミング悪く骨折したのでリハビリがてら入会しようか考え中
入浴について
今回の骨折では入浴に制限はありませんでした。
何しろ骨折ではないと思ってましたので、骨折当日も痛い痛い言いながら入浴していました…
診察当日には何もしなくても痛むような痛みは収まっており湯船につかっても痛みは感じなかったのですが、代わりに湯の熱さを敏感に感じて「熱っ」となったので足を湯船から出して入浴しましたが、数日で普通に入れるようになりました。
入浴前にテーピングを外し、よく乾いてからテーピングをするように指導されていたのですが、最初の2週間はテーピングを外す時が痛すぎる。いったん湯船に入ってテープをふやかしてから外していました。
足の小指骨折を時系列でまとめました
- 初日夕方
引き戸の縦枠に小指をぶつける
痛みは引かないが発熱がないので骨折ではないと自己診断 - 翌日通院
左足第5趾末節骨骨折と診断
ギプスはせずテーピングで治療と決める
医師より「痛いことは控える」と指導 - 第1週まだ足が痛い
いちご狩りをつま先パッド&サンダルで乗りきる
- 第2週長靴に変更
痛みが治まってきたので手持ちで一番ゆとりがある長靴を履くようになる
近距離の散歩や買い物は行けるように - 第3週テーピング方法変更
「指が曲がってきている」指摘によりテーピング方法変更
痛みがぶり返し、数日サンダル生活に戻る
週の後半は再び長靴に… - 第4週骨折に慣れてきた
ぴょこぴょこ歩きに慣れて行動範囲が広がる
歩きすぎると右足や股関節が痛くなり困る - 第5週「だいぶくっついた」
医師より「だいぶくっついた」とのこと
テーピングは継続しつつ、運動なども再開OKとなる
ここまでくると通常動作で再発はまずないそうで、多少痛くても動いた方がいいとのこと
ただし、骨折時と同じ動作はしないよう注意を受ける - ラベル通院終了
かなり骨がつき、痛みもないのでテーピング・治療ともに終了になりました
あまり運動につかう部位ではないため制限はありませんが、当面打撲には気を付けるようにとの注意あり
もし骨折かもしれないと思ったら
小指は「ただぶつけただけ」と思いがちです。
ですが、
- 強い腫れ
- 内出血
- 数日経っても痛みが引かない
こうした場合は、必ず医療機関を受診してください。
骨折でなくても、脱臼や靭帯損傷の可能性があります。
不安を抱えたまま生活するより、
診断を受けて方針を決めた方が精神的にも楽です。

私は家族やchatGPTに勧められなかったら通院しなかったかも!
面倒でも通院して本当に良かったと思ってます
小指の骨折Q&A
- Q小指を骨折したら、ギプスはした方がいいの?
- A
ギプスをしない方が靴が履きやすいので生活しやすいです。お仕事で気遣われたくない人もギプスなしを選ぶ人が多いと思います。
ただし、ギプスの有無が傷害保険の通院保障支払いに影響しました。ギプス期間中は全日通院機関に算入されるというルールがあるので、通院保障を使いたかったらギプスを選択するという手も骨折の傷害を被った次のいずれかに該当する部位を
固定するために治療によりギプス等(注1)を常時装着した期間につい
ては、その日数は通院した実治療日数とみなします骨折等の傷害(切り傷・挫傷・打撲を除く)を被った部位(骨折以外の傷害の場合には、頭部・顔面部・歯牙・頚部・胸腰部を除く)を固定するため、医師の指示によりギプス等の固定具を常時装着した結果、日常の生活に著しい障害があると当組合が認め、かつ、「固定具装着による実通院扱い限度期間」に掲げる基準に該当するときには、その固定具装着期間の一部または全部を実通院日とみなすことができるものとします。
- Q小指を骨折中、生活で気を付けていたことは?
- A
今回の骨折はギプスなしだったので、他人に足を踏まれないように一番気を付けていました!
家庭内ではスリッパを履く、人とすれ違う時は足を上げて防ぐ。
子供に毎日「足踏まないでね」と言う(すぐ忘れる)。
ラッシュ時に電車に乗らない、スーパーではカートで防御する、割引の混雑に突入しないなどです。
誰かに足を踏まれて「ギャー」っと大声を上げるのも嫌だし、踏んだ人もまさか骨折中とは思いませんから知らずにとどめを刺すことになり気の毒すぎます。
- Q小指を骨折してすぐ通勤できる?
- A
骨折して数日は痛みがあるので長い距離を歩くのはつらいです
私の場合、勤務はできるけど移動はきつい、という状況でした。出勤するなら自転車やタクシー利用していたと思います。
なお私はギプスなしにしたから通院日数足りませんでした
後から気付いてショック…!
- Q小指の骨折中は自転車に乗れる?
- A
私は初日から乗ってました(電動自転車)。
最初のひと漕ぎができれば歩くより楽ですが、一時停止や緊急時の対応に不安があるのでゆっくりゆっくり安全に乗るようにしていました。
- Q小指の骨折中は自動車の運転はできる?
- A
車がないと生活できないという訳ではないので運転は控えていました。
左足の骨折なのでオートマ車は乗れたと思うのですが、万全じゃない状態で運転して何かあったら怖いというのが理由です。あと、先代までマニュアル車だったので、慌てると左足踏みしめている時がまだあり。
現在の状態(1か月経過)
骨折から約1か月。
「だいたい骨はくっついてきていますね」
と言われ、通院は2週間後になりました。
軽い運動は許可されていますが、
同じ動作で再発しないよう注意を受けています。
私は今、必ずスリッパを履くようにしています。
家の中でも油断は禁物。
「まさか」で骨折は起きます。
もしこの記事が、誰かの受診のきっかけになればうれしいです。

